この前の失火様症状から点火系のチェック。


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点火系が怪しい。
とりあえずIGコイルから確認しよう。
ガソリンホースも変えてしまおう。

作業前に手順をサービスマニュアルで確認。

・ガソリンをタンクから抜く
・マフラー外す
・エアクリ箱外す
・ガソリンタンクを外す
・左サイドカバー開けバッテリーと電装プレート外す
・コイルを外す

やってられるかWWWWW

カブの燃料コックはキャブのフロートに付いている。
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つまり、燃料ホースを外すにもガソリンを抜かないといけない。
携行缶が無いと詰む。

な〜んだか、燃料の落ちが悪いぞ。
ガソリンが腐ってゲル化して詰まりかけなのかも。

原因の可能性は充分ある。


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とりあえずプラグコードを変えてしまおう。
この手の、「原因が分からない場合の修理」ってやつは
簡単なところから少しずつやるのがセオリー。


黒が旧品。
ガッチガチだ。番線みたいになっていた・・・・。 
コイルからは簡単に外れるが、フレームの間から通す部分で抜けない抜けない。

牛の出産。
 
赤が新品。
プラグキャップはNGKの普通の奴。
コードはキジマが出してる直径7mmの奴。
 NGKレーシングは直径8mmで入らないから注意。


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プラグコードは日立。
つまり車体の年式は1997で確定。
 
ついでにコイルの取り付けチェックもおこなう。
指で押してグラグラしていないのでヨシとする。 


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下から見た図。赤がプラグコード。二つ並んだのが燃料ホース。
燃料ホースの手前側が本タンク側。奥が予備タンク側。(作業終了後撮影)







サービスマニュアルによればこれらはタンクを外して行う作業になっている。

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がんばればイケる。





頑張りすぎて指を怪我したが。
ホースバンドのツマミが小さいのとペンチが入らないせいだ。
 

リザーブ側のホースは引っ張ったらちぎれた。
大惨事直前。


燃料コックの前に燃料ホースがある。
ホースに何かあったらガソリン全量を垂れ流すことになる。

爆発炎上は避けられないだろう。


次回整備の為にホースクリップを変更。
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すごい名前だ。


エンジンブレーキも売ってるんじゃないか?

なんの事はない、ツマミが手で摘めるぐらい大きなヤツ。

作業完了。

整体で定期メンテ。
いたたたたたたたたたたたたたたた。


走行に問題は無い。
ただ、発進はスムーズになった。


雨が当たる点火系はプラグ・キャップ・コードだけなようだ。
前回の失火、プラグコードの可能性は高い。

というか、ガチガチのプラグコードだった訳だ。
そりゃぁ変わるわな・・・・・。



オマケ

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ヒートガードをエキパイに固定するクッション。
名称はガスケットだが、べつにツーピースマフラーではない。

痩せてきてグラグラなのでアルミテープ(キッチン用)で巻き固めた。
肉厚と飛散防止。
 
豪華で奇麗な社外品もあるけど小遣い少ないしね。 


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純正で溶接固定されていたはずのバッフル、買ってきたときには欠品。


頼んで入荷したのが、北米仕様のスパークアレスター。
火粉抑制装置。
工場作業車に義務付けられてる「スパレスター」と同じ目的の物。

アフターファイヤでマフラー側壁に溜まったカーボンが(燃えながら)出るのを防ぐ効果があるらしい。
森林道路や砂漠が多く、山火事の多いアメリカ。
オープンエリアで遊ぶ競技用車にも装着が義務付けられている。


横ピンのマフラーエンドになって嬉しいぞ。
CB750とかZなんかと同じ、脱着用ピン付きなのだ。

枯れ草ヤブコギも安心。

マフラー側が少し歪んでいて隙間があり、変な音が鳴る。
濁った笛音。
バスコーク塗りたくって隙間を埋めて解決。

静かでよい。